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移動平均とは?トレンドの方向をならして見る
移動平均線は、価格の平均を連続して描くことでトレンドの方向を静かに映しとります。最も基本的なテクニカル指標から、SMAとEMAの違い、クロスが語るものまで、丁寧に読み解きましょう。
01 — 移動平均の基本
移動平均線は、一定期間の価格の平均を連続して描いた線です。短期的な価格のざわめきをならして、トレンドの方向を静かに映しとります。計算の方式によって、すべての期間に等しい重みを置く単純移動平均(SMA)と、直近の価格をより重く扱う指数移動平均(EMA)の二つが広く使われています。どちらも価格の動きを丁寧にならすことで、流れの方向を見極める手がかりになります。
短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上へ抜けることをゴールデンクロスと呼びます。上昇トレンドへの転換を、静かに告げるサインです。逆に上から下へ抜けるデッドクロスは、下降への転換を示します。期間が短いほど価格の動きに素直に反応し、長いほどゆっくりと、確かなものを映します。短期と長期、どちらが正しいというわけではなく、自分の見ようとしているものによって選ぶものです。
Point
期間が長いほど滑らかで遅い、短いほど敏感で早い。どちらが正しいということはありません。
心得 / Note
レンジ相場ではクロスのダマシが増えます。他の指標でトレンドの存在を確認してから。
用語 / Term
ゴールデンクロス:短期線が長期線を下から上へ抜けること。上昇転換の兆しとして参照される。
Formula
SMA = (P1 + P2 + … + Pn) / n
EMA は直近の価格により大きな重みを置く
02 — SMAとEMA
1
期間を決める
短期(25日)・長期(75日)など目的に合わせた期間を設定する。期間が短いほど敏感で、長いほど滑らかになる。
2
SMAとEMAを選ぶ
SMAはすべての期間に等しい重みを与えシンプルだが反応が遅い。EMAは直近の価格を重視し反応が速いが、ノイズも拾いやすい。
3
クロスと傾きを見る
短期線が長期線を上抜けるゴールデンクロスは買いシグナル、下抜けるデッドクロスは売りシグナル。移動平均の傾きでトレンドの方向も確認する。
03 — シグナルの読み方
買いシグナル
・短期が長期を上抜け(GC)・価格が移動平均を上抜け・移動平均が上向き
売りシグナル
・短期が長期を下抜け(DC)・価格が移動平均を下抜け・移動平均が下向き
指標種別向く相場
移動平均トレンドトレンド
RSIオシレーターレンジ
MACDトレンドトレンド
移動平均は「過去の合意」。未来ではなく、川の流れを映す線です。
── 相場の余白より
04 — よくある質問
SMAとEMAはどちらが優れている?
どちらが優れているとは一概に言えません。SMAは計算がシンプルで滑らかですが反応が遅い。EMAは直近の価格を重視するため早いが、ノイズを拾いやすい。目的に応じて使い分けましょう。
ゴールデンクロスはいつでも有効?
トレンド相場では有効なことが多いですが、レンジ相場ではクロスのダマシが増えます。出来高やMACDなど他の指標でトレンドの存在を確認してから使うことが推奨されます。
この章のまとめ
i 移動平均は価格の平均を連続して描き、トレンド方向を把握する
ii SMAとEMAの違いは直近価格の重みにある
iii ゴールデンクロス/デッドクロスがトレンド転換のシグナル
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